そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
あくまでも事務的に、しかしずばり問いかけるのを耳にして、ソフィアは思わずゼノンへと視線を向ける。
するとゼノンと目が合い、見つめ返されてしまい、もしかしたら私の前では言い辛いのかもと考える。
しかし、それはソフィアも気になっていることであり、さりげなく視線を逸らしながらもしっかりと聞き耳を立てた。
「鑑定結果からは、四番目の女性が一番能力が高いとされていましたが」
「物足りない」
ゼノンが軽く手を払いながら、はっきり言い放つ。
それにちょっぴりホッとしてしまった自分に複雑な気持ちになっていると、ゼノンが「ソフィア」と呼びかけてきた。
「それを、回復させてみろ」
長テーブルの上にある鉢植えを指さされ、ソフィアは戸惑いながらも「はい」と返事をし、その前まで進み出る。
真っ直ぐ自分に向けられているゼノンの眼差しの強さに、失敗したら失望されてしまうかもと緊張するが、ソフィアは小さく息をついて雑念を追い払い、萎れている葉に手を伸ばし集中する。
そっと目をつぶり、瞼の裏に生き生きと蘇っていく植物の姿をイメージする。
胸元から広がるように淡い光がソフィアの体を包み込み、そして、目を開くと同時に一気に手から植物へと光が放出され、今度は植物が光り輝き出す。