そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
「これくらいかまわないさ。息子と貴殿の愛娘のこともある。そろそろ顔を合わせておきたいと思っていたところだ」
少し遅れてやってきたクラウド王子がマクマス国王の横に付け、ゼノンに対してお辞儀をし、そしてソフィアに向かって笑いかけた。
「そろそろ演舞が始まるぞ」とマクマス国王に促され、ソフィアたちは会場へと移動する。
両国の王が揃っているため警備にあたるロッシュドギアの騎士団員たちと、ケットジアの警備団員の数は多く、彼らに取り囲まれながら仰々しく進んでいく。
視界に入る街並み全てに興味をそそられ、周りをキョロキョロ見回しながら歩いていたため、時折転びそうになり苦笑いを浮かべるソフィアを、マクマス国王は微笑ましげに見つめる。
「クラウドから聞いていたが、とても素直そうな娘さんではないか。先月、こちらからも四人ほど向かわせましたが、いかがだったか?」
マクマス国王にそう話しかけられ、ゼノンはわずかに視線を投げる程度で特に何も答えない。
「みな能力の高い者ばかりだったはずだが、ゼノン様のお眼鏡に叶わないとなると、いやはや困りましたな」