そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

豪快に笑い声を上げたマクマス国王を、今度はソフィアがチラリと見やる。やはり父に花嫁を斡旋されるのは面白くない。

やがて一行は、一際大きい黄色の提灯が両脇に並び置かれている門扉をくぐり抜け、庭木の剪定が行き届いている綺麗な庭に到着する。

木々の間の小道を進むと広い舞台を視界に捉え、「わぁ」と自然とソフィアの声が出た。

準備されていた席へと案内され、まずはゼノンが、そして続けてマクマス国王が着席する。

ソフィアの席もゼノンの隣に用意されていて、周囲の人々に軽くお辞儀をしてから腰掛けた。


「私までこんなに近くで見られるなんて」


見れば、クラウドはマクマス国王より後方に座していて、ゼノンの隣、いわば国王と同列に座ってしまって良かったのかと少しばかり怖気付く。


「俺の娘なのだから当然だろう」


あっさりそう返されて、娘だと思っていないくせにと、思わずソフィアはゼノンをじっと見つめてしまう。


「なんだ」

「お父様に感謝しなくちゃなと思っていただけです」


そう言って、「ふふふ」と笑ったソフィアを、怪しむように見つめ返してから、ゼノンは舞台に視線を戻す。

< 124 / 276 >

この作品をシェア

pagetop