そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

興奮冷めやらぬままに会場から出てきたソフィアは後ろからやってきたクラウドに呼び止められ、足を止めてしばし話し込む。


「本当に素晴らしかったわ! 最後の息ぴったりなところなんて圧巻だった。大変な努力を積み重ねての今日だったのが伝わってきました」

「演者たちに、ロッシュドギアの姫が感激していたと言っておくよ……いや、俺の婚約者がと言った方がみんな親しみを感じて素直に喜んでくれるかもしれないな」


「そうかもしれませんね」とソフィアが頷き笑いかけると、クラウドもソフィアに微笑み返す。

ほんわりとした空気を放つふたりへ、少し先を行っていたクラウドから「おい、ソフィア。帰るぞ」と声がかけられた。


「ゼノン国王には楽しんでもらえたのだろうか。少し不機嫌なように思えるけど」

「気にしないで。お父様はいつもあんな感じだから」


「それなら良いけど」と心配そうな顔をしたクラウドに、ソフィアは「いつもありがとう。私も面白い本を見つけたらまた贈るわね」と笑顔で囁きかけてから、「それじゃあ」とお辞儀をして身を翻し、ゼノンの元へ。

元々断りを入れていた会食の話をマクマス国王から再び持ちかけられたりはしたが、忙しいのを理由にゼノン一行はそのまま帰路に着くことに。

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