そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

お揃いのものでも買ったのかと想像すると、メレディスの考えが読めなくて不安になるが、それを顔に出さないようにソフィアは務めた。


「誰か探してるの?」

「あぁ、メレディスと図書室で待ち合わせしていたんだけど、来ないなと思って……あぁ、あんなところで捕まっていたのか」


クラウドの視線は廊下から窓の外へと移動したところで停止し、嫉妬するように眉根を寄せる。

窓の向こうは広場で、そこにメレディスの姿があったが、クラウドの言う通りひとりではなかった。


「……アルヴィンと一緒ね」


彼女の傍らにはアルヴィンとその侍従がいて、何か真剣に話し込んでいる。


「あのふたり、最近一緒にいることが多いんだ。彼もメレディスに気があるのかな。彼女、男子に人気があるから気が気じゃないよ」


切なげに発せられたセリフに、ソフィアは「アルヴィンのことはわからないわ」としか言えない。

攻略対象キャラならその可能性もあると思うが、アルヴィンは違う。

むしろ、ゲームの中では、アルヴィンが武族も見下していたため、衝突することの方が多かったと思う。

「邪魔してくるよ」と笑顔で去っていったクラウドを「頑張って」と見送った後、ソフィアは窓の向こうへと視線を戻し、ドキリとした。

< 240 / 276 >

この作品をシェア

pagetop