そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
どうしたのかとソフィアも気になってそちらへ顔を向けると、青い顔をしたメレディスが苦しそうに倒れているのに気づいて、楽しかった気分が一気に引いていく。
演奏も鳴り止み、イルバクト学長やケイト先生も慌ててメレディスに駆け寄る。
生徒たちも不安な様子で見守っている中で、ソフィアはどういうことなのと動揺で足が震え出す。
ゲーム通りの流れが起きているけれど、もちろんソフィアは毒入りジュースがメレディスに渡るように裏で手をひいたりしていない。
一体誰がと恐怖を感じながら周りを見回していると、ソフィアの怯えが伝わったのか、ゼノンがソフィアの腰に触れている手に軽く力を込めて引き寄せる。
イルバクト学長、そしてケイト先生が治癒行為にあたっていると、呼び出された保健医も慌ててやってきて、すぐさま共に治療にあたる。
「……これは毒にやられていますね」
保健医が信じられないと顔を歪めつつ、イルバクトに確認するように話しかけた。
イルバクトは頷くと同時に、機敏に顔を上げ、講堂の入り口へ目を向ける。
そして、何か囁きかけられたケイト先生はすぐにその場を離れた。