そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?

白馬も自分達について来ているのに気づき、ソフィアは教育係の男性の肩にしっかり捕まりながら、馬の前足へと視線を落とす。

傷口は塞がっているようだ。足を庇いながら歩いていないことから、痛みが引いたこともわかり、ソフィアはホッと息をつく。

玄関まであと少しというところで、教育係の男が口を開いた。


「先ほどの回復魔法は見事でしたね。……しかし私は昨日、あなたのお付きの侍女から姫様の魔力属性鑑定の申し出を受けて、その時、魔力に関しての学びはこれからだと聞いていたところですが……いったいどのように習得を?」


男から疑うような眼差しを返され、ソフィアはしまったと口元を引き攣らせる。彼に今さっきの行動をしっかり見られてしまっていたらしい。


「……じ、実は、私にもわからないの……し、強いて言うなら、使命感かしら。白馬が怪我をしているのに気づいたら、放っておけなくて、体が勝手に動いてしまったの」


何か言わなくちゃという一心で言葉を並べてはみたが、なんとも無理やりな言い分になってしまい、ソフィアは涙目に半笑いで「そう、使命感よ」とだけ繰り返す。

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