そんな裏設定知りません! 冷酷パパから結婚を申し込まれましたが、これって破滅フラグですか?
「わかったわ」とソフィアが笑うと、マシューはしっかりと馬車の戸を閉めて、騎士団員と共に馬に跨った。
やがてゆっくりと馬車が動き出し、窓から遠ざかって行く王宮を見つめながら、緊張の高まりを解くように息をついた。
ソフィアは手のひらに視線を落として、自分のパーソナルデータを呼び出す。
十四歳の今、ソフィアのレベルは83。
ついでにパラメーターも開けば、真っ先に目に飛び込んでくるのは、光の魔力の204という数値の高さだ。
学力や火の魔力など70から80台の数値が並ぶ中、光の魔力は異常だと思えるほど突出しすぎているが、他の数値でも気になる点があり、ソフィアはつい口元を引き攣らせた。
それは「教養」の項目であり、今現在数値が48であり、赤く点滅している。
この現象は『メレディスの祝祭歌』でも起こることで、レベルに対して最低値が決められていて、これを超えていない項目は赤く点滅するのだ。
ちなみにこの状態で試験を受けると、追試となってしまうため、満遍なく能力値を上げる必要も出てくる。
光の魔力は間違いなくソフィアの武器である。
しかしだからと言って、そればかり磨いていると、光の魔力の能力値の高さに引っ張られてレベルががんがん引き上げられてしまう。