シュクリ・エルムの涙◆
 パパは自分の相棒──モモンガのピータンにキスをして、四日後に必ず迎えに行くとツパおばちゃんに彼女を預け、ママを連れて自宅へ飛び立った。パパを大好きなピータンはヤキモチを焼きながらも、その口づけに眩暈(めまい)を起こして、ツパおばちゃんの掌の上で倒れちゃったんだけどね。

 そうしてパパとママは三日三晩愛し合ったの……って、その様子はさすがにジュエルも見られなかったみたいだけど。

 ジュエルは時々あたしの夢の中に、自分の見てきたヴィジョンを映す──ヴェルの代々の王様がどんなに素敵な伴侶を得て、幸せの王国を築いてきたのかを。ラヴェンダーの花咲く平原の上を、飛行船が悠々と飛び交う光景を……そしてパパとママがどんな苦難を乗り越えて、深く心通わせたのかを──

 だからあたしはパパとママのことが大好き! 辛いことも苦しいことも、全て分け合って幸せを得た二人。そんな両親から生まれてこられた自分のことが誇らしいし、その想いを継がなくちゃって思う。

「リルー!」
「ルヴィー!」

 あ、パパとママが呼んでるから、このお話の続きはまた後でね。

 え? キミはリルなの? ルヴィなの? って??

 良ーく覚えておいて!

 あたしの名前は「リルヴィ」。

 リルヴィ=ミュールレインだよ──!!




*お読みくださり誠に有難うございます*

 ご覧いただきました通り、続編のヒロインは二人の娘です☆
 そして彼女の瞳の色・前髪はパパ似、瞳の形・横髪はママ似でございます(笑)。


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