あの日の記憶を
同棲を始めて、一年ぐらい経った頃。
僕は仕事で責任ある仕事を任されるようになり、意識がそっちの方に集中していた。
それはただの言い訳なのかもしれないけれど。
彼女からLINEは来るけれど、僕は返事をしなくなっていった。仕事の昼休みに返せる時間はあったけれど。なんか、家でどうせ会うんだから返信しなくていいかなって考えるようになっていって。
彼女は、何か不満があると怒りとかの感情を言葉では伝えずに無口になって、ひとりでムッとするタイプだった。それが段々と増えていって。その態度に対して僕は「察して 」って言われているみたいで、面倒くさくなった。
「仕事終わったらみんなで飲みに行くんだけど、陸斗は行く?」
「陸斗は、彼女さんが家でご飯作って待ってるんじゃなかったっけ?」
「うーん……大丈夫! 行くわ!」
仕事が終わった後、職場の人達と飲みに行き、次の日休みだったから、そのままカラオケへ。彼女には伝えず、朝帰り。
彼女の悲しむ顔がぱっと浮かんだ。
ずっと起きて待っているんだろうなぁって。
でも、浮かんで直ぐに消えた。
家に帰ったのは、朝の五時。
少し辺りが明るくなりだした時間。
帰ってきたら、ご飯が捨てられていた。
洗い終わった僕のTシャツが裏返しのままリビングに落ちていた。
彼女が荒れていた様子だ。
彼女がベットで眠っているのを確認すると、シャワーに入って、ソファーの上で横になった。
その日から彼女は冷たくなった。
その態度に面倒臭さが増した。
彼女は歩くのが遅い。歩幅も合わせるのが面倒。
休みの日、彼女と出かけるのすら面倒。
一緒にいるだけで空気悪い。
そんな中、彼女から別れの話を切り出された。
二十三歳の時。
「ねぇ、別れよう」
「うん」
日常の一コマに組み込まれたその言葉。
全く違和感を感じなかったその会話。
どうでもいいやって、軽い気持ちで頷いた。
後から物凄く後悔するって、その時は気が付かなかったんだ。
僕は仕事で責任ある仕事を任されるようになり、意識がそっちの方に集中していた。
それはただの言い訳なのかもしれないけれど。
彼女からLINEは来るけれど、僕は返事をしなくなっていった。仕事の昼休みに返せる時間はあったけれど。なんか、家でどうせ会うんだから返信しなくていいかなって考えるようになっていって。
彼女は、何か不満があると怒りとかの感情を言葉では伝えずに無口になって、ひとりでムッとするタイプだった。それが段々と増えていって。その態度に対して僕は「察して 」って言われているみたいで、面倒くさくなった。
「仕事終わったらみんなで飲みに行くんだけど、陸斗は行く?」
「陸斗は、彼女さんが家でご飯作って待ってるんじゃなかったっけ?」
「うーん……大丈夫! 行くわ!」
仕事が終わった後、職場の人達と飲みに行き、次の日休みだったから、そのままカラオケへ。彼女には伝えず、朝帰り。
彼女の悲しむ顔がぱっと浮かんだ。
ずっと起きて待っているんだろうなぁって。
でも、浮かんで直ぐに消えた。
家に帰ったのは、朝の五時。
少し辺りが明るくなりだした時間。
帰ってきたら、ご飯が捨てられていた。
洗い終わった僕のTシャツが裏返しのままリビングに落ちていた。
彼女が荒れていた様子だ。
彼女がベットで眠っているのを確認すると、シャワーに入って、ソファーの上で横になった。
その日から彼女は冷たくなった。
その態度に面倒臭さが増した。
彼女は歩くのが遅い。歩幅も合わせるのが面倒。
休みの日、彼女と出かけるのすら面倒。
一緒にいるだけで空気悪い。
そんな中、彼女から別れの話を切り出された。
二十三歳の時。
「ねぇ、別れよう」
「うん」
日常の一コマに組み込まれたその言葉。
全く違和感を感じなかったその会話。
どうでもいいやって、軽い気持ちで頷いた。
後から物凄く後悔するって、その時は気が付かなかったんだ。