アイドルと私。
「「「「「「かんぱーい」」」」」」

6人のグラスが合わさって、いよいよクリスマスパーティーの始まり。そんな私は、

「それで?先輩、1から10まで話してください!」

優衣が隣に陣取って、凄いテンションで聞かれる。

「何が聞きたいの?」

「えっと…まずは出会い方から!だってこんな事あります?skyとどうやって知り合ったんです!?」

凄い興奮して聞いてくる優衣は、なんか突進しそうなイノシシみたい。

「お店だよ。」

「お店ってどこの?飲み屋とか?」

「ううん、私達が働いてる仕事場。」

「ええー!いつですか?来たんですか?誰が?私その時居ましたか!?」

「とりあえず何か食べない?」

周りを見渡せば、直樹くんが雅人くんに絡んでいってるのを幸一くんが止め、それを見て良くんは笑ってる。紙皿に食べたい物を乗せて、ソファに座ると、

「で?先輩、続きは?」

とピザを頬張りながら聞かれる。

「いつって…夏頃?優衣は休みだったよ。」

私もパスタを口に含むと

「なんで?どうやって知り合ったんですか?」

まだまだ優衣からの攻撃は終わらない。
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