若頭の溺愛の檻から、逃げられない
「いーから、いーから。」



いまだ硬直状態で座っている私をよそに、

目を無理矢理手で覆ってきた





「ちょと、やめてください!」



私が声を荒げ、大声を出そうとした時、

首筋に今までに感じたことない痛みが走った。




(あ………、)




力が入らない。




そのまま前に倒れ込み頭にも首筋ほどではないが、痛みが走る。



きっと机にぶつけたのだろう



薄れゆく意識の中、二人の声がかすかに聞こえる。






そのまま意識が沈んだ。



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