愛しの三味線侍
短い会話を交わしている間に、アユミとタイキは2人で駅へ向かってあるき始めてしまった。
でもそれを追いかけるつもりはない。
「よかったら、少し話をしない?」
「もちろん」
断る理由なんてなかった。
それに、間奏のときに聞いた舞という名前のことも、質問したいと思っていた。
2人はライブ会場の3階にある喫茶店へと向かった。
和楽器バンドのライブを見終わった人たちで賑わっているのではないかと懸念したけれど、今日はこの後バンドメンバーで打ち上げがあるようで、貸し切りにされていた。
2人でテーブル席に向かいあって座るとなんだか照れくさく感じられて、うつむいた。
「パ、パフォーマンスもすごくよかったよ」
「あぁ。あれは舞ちゃんの侍って言葉で閃いたんだ。和楽器バンドとしてもふさわしいかなって」
「そ、そっか」
ドキドキしてしまい、なかなか確信に触れることができない。
運ばれてきた熱いコーヒーを前にして黙り込んでしまった。
「だけど、あのセリフは今日だけ特別」
「え?」
「CDには入らないし、もちろん今後のイベントでも言わない」
「どうして?」
「どうしてって、わかるだろ?」
でもそれを追いかけるつもりはない。
「よかったら、少し話をしない?」
「もちろん」
断る理由なんてなかった。
それに、間奏のときに聞いた舞という名前のことも、質問したいと思っていた。
2人はライブ会場の3階にある喫茶店へと向かった。
和楽器バンドのライブを見終わった人たちで賑わっているのではないかと懸念したけれど、今日はこの後バンドメンバーで打ち上げがあるようで、貸し切りにされていた。
2人でテーブル席に向かいあって座るとなんだか照れくさく感じられて、うつむいた。
「パ、パフォーマンスもすごくよかったよ」
「あぁ。あれは舞ちゃんの侍って言葉で閃いたんだ。和楽器バンドとしてもふさわしいかなって」
「そ、そっか」
ドキドキしてしまい、なかなか確信に触れることができない。
運ばれてきた熱いコーヒーを前にして黙り込んでしまった。
「だけど、あのセリフは今日だけ特別」
「え?」
「CDには入らないし、もちろん今後のイベントでも言わない」
「どうして?」
「どうしてって、わかるだろ?」