財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「なるほど。紗世は一歩大人の世界へ足を踏み入れたいのか。わかった。社会勉強に良いだろう」
入室したスタッフに伝え、紗世を連れてペルシア絨毯の敷かれた廊下の先にあるバーへ向かう。
ライトの灯りが落とされたバーの奥のL字型のソファに座り、紗世のドレスの裾から覗く膝に俺の膝が触れ、落ち着かない気分になる。
「紗世はどんなお酒が飲みたいんだ?」
「んー……大人っぽいカクテルを。あ、こういうグラスで、オリーブが入っている」
薄暗いせいか、紗世がなまめかしく見える。
「マティーニか」
「それかもしれません」
「色々試してみるといい。自分の好みがわかってくる」
オーダーを済ませて紗世に目をやると、必死に落ち着こうとしている様子が見て取れて違和感を覚えた。
ソファに軽く座り直した彼女は「あっ」と小さく声をあげる。イヤリングが床に落ち、紗世は腕を伸ばして探し始めた。
一度体を起こした紗世の手にはイヤリングはなく、俺が捜そうとした瞬時、彼女の方が早かった。
体勢が窮屈なのだろう。彼女が俺の膝の上に手を置き探している。オフショルダーから覗く鎖骨、滑らかな白い肌。胸の膨らみが目に入った。
入室したスタッフに伝え、紗世を連れてペルシア絨毯の敷かれた廊下の先にあるバーへ向かう。
ライトの灯りが落とされたバーの奥のL字型のソファに座り、紗世のドレスの裾から覗く膝に俺の膝が触れ、落ち着かない気分になる。
「紗世はどんなお酒が飲みたいんだ?」
「んー……大人っぽいカクテルを。あ、こういうグラスで、オリーブが入っている」
薄暗いせいか、紗世がなまめかしく見える。
「マティーニか」
「それかもしれません」
「色々試してみるといい。自分の好みがわかってくる」
オーダーを済ませて紗世に目をやると、必死に落ち着こうとしている様子が見て取れて違和感を覚えた。
ソファに軽く座り直した彼女は「あっ」と小さく声をあげる。イヤリングが床に落ち、紗世は腕を伸ばして探し始めた。
一度体を起こした紗世の手にはイヤリングはなく、俺が捜そうとした瞬時、彼女の方が早かった。
体勢が窮屈なのだろう。彼女が俺の膝の上に手を置き探している。オフショルダーから覗く鎖骨、滑らかな白い肌。胸の膨らみが目に入った。