財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
母が項垂れる。その姿を見ていると、今にも倒れてしまうのではないかと思うほどだ。
「会場のホテルが取れていないし、早く師範たちに連絡しなきゃ」
私がそう口にしたとき、インターホンが鳴った。ソファから立ち上がり壁に設置されているモニターの前へ立つ。
画面に映るのはWファクトリーフローランスの我妻社長だった。
「お母さん、我妻社長よ」
モニターの通話ボタンを押して「今行きます」と言ってから、サンダルをつっかけて通用口へ向かった。
扉を開けると、紺色のスーツ姿の我妻社長が立っており表情は困惑顔だ。
「紗世さん、状況を知りたくて。時間も考えずに来てしまいすみません」
「いいえ……あの、どうぞ」
中山社長を紹介したのは我妻社長なので、責任を感じている様子に見える。
招き入れて案内した先の玄関では、憔悴しきっている母が我妻社長を待っていた。
「家元、このたびは……私の責任でもあります」
「まさか、大金を持ち逃げされるなんて夢にも思いませんでした。我妻社長、どうぞ、お上がりください」
「食事をする時間がなかったのではないですか? 私が贔屓にしている料亭でお弁当を作ってもらいました。あとで召し上がってください」
「会場のホテルが取れていないし、早く師範たちに連絡しなきゃ」
私がそう口にしたとき、インターホンが鳴った。ソファから立ち上がり壁に設置されているモニターの前へ立つ。
画面に映るのはWファクトリーフローランスの我妻社長だった。
「お母さん、我妻社長よ」
モニターの通話ボタンを押して「今行きます」と言ってから、サンダルをつっかけて通用口へ向かった。
扉を開けると、紺色のスーツ姿の我妻社長が立っており表情は困惑顔だ。
「紗世さん、状況を知りたくて。時間も考えずに来てしまいすみません」
「いいえ……あの、どうぞ」
中山社長を紹介したのは我妻社長なので、責任を感じている様子に見える。
招き入れて案内した先の玄関では、憔悴しきっている母が我妻社長を待っていた。
「家元、このたびは……私の責任でもあります」
「まさか、大金を持ち逃げされるなんて夢にも思いませんでした。我妻社長、どうぞ、お上がりください」
「食事をする時間がなかったのではないですか? 私が贔屓にしている料亭でお弁当を作ってもらいました。あとで召し上がってください」