財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
名雪流は終わりだと言っていた母に希望の光が見えてきたのだろうか。
でも私は母に首を左右に振って応える。
去年から名雪流の経営に携わっているので、今回のことで財政難に陥りかなり危機的状況なのはわかる。援助されても、母の言う通りお返しできるのは何年後になるのか……。
「我妻社長、お気持ちはうれしいのですが、ご援助はお断りします」
母がその気にならないうちに、私がきっぱり言い切る。
「紗世さん、実は援助を申し出たのはあなたと結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと思ってのことなんです」
「ええっ?」
思わず驚きの声をあげて、母と顔を見合わせる。
「我妻社長、娘と結婚をしてもいいとおっしゃっているのですか?」
「ええ。紗世さんに以前から好意を持っていました。紗世さんのような綺麗なお嬢さまが私の妻になっていただけたら、こんなうれしいことはありません」
我妻社長の話に私は驚愕した。
そんな私に我妻社長の視線が向けられ、彼の特徴のない顔に照れた笑みが浮かぶ。
「紗世さん、驚かせてすみません。出会った頃から気になっていたんです」
私が我妻社長と出会ったのは、事務所でアルバイトを始めた二年前からだ。
でも私は母に首を左右に振って応える。
去年から名雪流の経営に携わっているので、今回のことで財政難に陥りかなり危機的状況なのはわかる。援助されても、母の言う通りお返しできるのは何年後になるのか……。
「我妻社長、お気持ちはうれしいのですが、ご援助はお断りします」
母がその気にならないうちに、私がきっぱり言い切る。
「紗世さん、実は援助を申し出たのはあなたと結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと思ってのことなんです」
「ええっ?」
思わず驚きの声をあげて、母と顔を見合わせる。
「我妻社長、娘と結婚をしてもいいとおっしゃっているのですか?」
「ええ。紗世さんに以前から好意を持っていました。紗世さんのような綺麗なお嬢さまが私の妻になっていただけたら、こんなうれしいことはありません」
我妻社長の話に私は驚愕した。
そんな私に我妻社長の視線が向けられ、彼の特徴のない顔に照れた笑みが浮かぶ。
「紗世さん、驚かせてすみません。出会った頃から気になっていたんです」
私が我妻社長と出会ったのは、事務所でアルバイトを始めた二年前からだ。