財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
椅子から立ち上がった私に、工藤さんが思い出したように人差し指を一本立ててにっこりする。
「デートじゃないです」
まだ椅子に座っている工藤さんを見下ろして、首を横に振る。
「えー、デートですよ。仕事で会うわけではないんですから」
「仕事みたいなもんです」
私が我妻社長と結婚するとしたら、名雪流のため。
私の言葉に工藤さんがちょっと戸惑うような表情をしたのを見てハッとなる。
「い、行ってきます。戸締りよろしくお願いします」
「はい。任せてください」
明るく言って、工藤さんに送りだされて事務所を出ると、最寄り駅に向かった。
待ち合わせの東京駅近くにあるホテルに到着したのは五分前で、伝えられていたフレンチレストランへ歩を進め、入り口に立つスタッフに名前を告げる。
「名雪様。お待ちしておりました。お連れ様はいらしております。ただいまお席に案内させていただきます。コートをどうぞ」
その場で春コートを脱ぎスタッフに渡し、我妻社長の待つ席へ案内される。
我妻社長は、東京駅の線路や夜景が見渡せる窓側の四人掛けのテーブルに座っていた。私の姿に気づいて立ち上がる。
「お待たせしてすみません」
「デートじゃないです」
まだ椅子に座っている工藤さんを見下ろして、首を横に振る。
「えー、デートですよ。仕事で会うわけではないんですから」
「仕事みたいなもんです」
私が我妻社長と結婚するとしたら、名雪流のため。
私の言葉に工藤さんがちょっと戸惑うような表情をしたのを見てハッとなる。
「い、行ってきます。戸締りよろしくお願いします」
「はい。任せてください」
明るく言って、工藤さんに送りだされて事務所を出ると、最寄り駅に向かった。
待ち合わせの東京駅近くにあるホテルに到着したのは五分前で、伝えられていたフレンチレストランへ歩を進め、入り口に立つスタッフに名前を告げる。
「名雪様。お待ちしておりました。お連れ様はいらしております。ただいまお席に案内させていただきます。コートをどうぞ」
その場で春コートを脱ぎスタッフに渡し、我妻社長の待つ席へ案内される。
我妻社長は、東京駅の線路や夜景が見渡せる窓側の四人掛けのテーブルに座っていた。私の姿に気づいて立ち上がる。
「お待たせしてすみません」