財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「奥手な紗世が誘惑出来るかいささか不安だけど、がんばって!」
「もうすぐ京極さんと会うと思うと、すでにドキドキしているんだけど……」
そんな私が誘惑なんて、本当に実現できる?
「結婚が決まりそうな男の人が羽目を外したくなるって、なにかの雑誌に載っていたのを思い出したわ」
「それは人によりけりかと……」
「だからっ、後腐れのない感じで誘惑するの。紗世が切羽詰まった顔で誘惑したら逃げるわよ」
切羽詰まった顔?
自分の両頬に手をやり二階軽く叩くと、侑奈がケタケタ笑う。
「リラックスして。お母さんは京極さんとこの後会うことを知ってるの?」
「ううん。言ってないの。母は京極さんを息子のように気に入っているから、一から十まで知りたがるの。だから内緒で、侑奈たちと遊ぶことにしてる」
「それは好都合よ。もし成功したら私の家に泊まったってことにできるね。万が一電話がかかってきたらうまく言うわ」
以前、侑奈の家に泊まる際に、母から侑奈のスマホに連絡が来たのを覚えていたので、先にアリバイの共犯者になってくれると言ったのだ。
娘がこんなことを考えているなんて母には絶対に知らせられない。
「もうすぐ京極さんと会うと思うと、すでにドキドキしているんだけど……」
そんな私が誘惑なんて、本当に実現できる?
「結婚が決まりそうな男の人が羽目を外したくなるって、なにかの雑誌に載っていたのを思い出したわ」
「それは人によりけりかと……」
「だからっ、後腐れのない感じで誘惑するの。紗世が切羽詰まった顔で誘惑したら逃げるわよ」
切羽詰まった顔?
自分の両頬に手をやり二階軽く叩くと、侑奈がケタケタ笑う。
「リラックスして。お母さんは京極さんとこの後会うことを知ってるの?」
「ううん。言ってないの。母は京極さんを息子のように気に入っているから、一から十まで知りたがるの。だから内緒で、侑奈たちと遊ぶことにしてる」
「それは好都合よ。もし成功したら私の家に泊まったってことにできるね。万が一電話がかかってきたらうまく言うわ」
以前、侑奈の家に泊まる際に、母から侑奈のスマホに連絡が来たのを覚えていたので、先にアリバイの共犯者になってくれると言ったのだ。
娘がこんなことを考えているなんて母には絶対に知らせられない。