財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
今日はここの来る途中で日没になったので、大きな窓は、京極さんから数歩うしろに立つ私たちの姿が映るほど暗い。
やっぱりきょうだいにしか見えないかな……。
「紗世? レストランへ行こう」
窓に映る自分たちにため息を漏らしそうになった私を京極さんが呼び、振り返る。
「あ、はいっ」
レストランの個室に案内されて、春コートを脱ぐためにボタンを外していると、全部のボタンが取れたところで、私の背後に立った京極さんが脱がせてくれる。
非の打ちどころのないエスコートに、落ち着いていた鼓動が暴れ始めてくる。
両肩が出ているオフショルダーのドレスは謝恩パーティーではなんとも思わなかったのに、京極さんの前では照れくさい。
コンシェルジュにコートを手渡した彼は、四人掛けのテーブルの椅子を引いて私を座らせ、自分も対面に腰を下ろした。
「イタリアンにしたんだ。違うものが食べたければ変えてもらうが?」
「いいえ。イタリアンは大好きですから」
「そう記憶していたよ。まずはシャンパンで乾杯をしよう。まだ甘めが好きか?」
昨晩の我妻社長との夕食を思い出した。
やっぱりきょうだいにしか見えないかな……。
「紗世? レストランへ行こう」
窓に映る自分たちにため息を漏らしそうになった私を京極さんが呼び、振り返る。
「あ、はいっ」
レストランの個室に案内されて、春コートを脱ぐためにボタンを外していると、全部のボタンが取れたところで、私の背後に立った京極さんが脱がせてくれる。
非の打ちどころのないエスコートに、落ち着いていた鼓動が暴れ始めてくる。
両肩が出ているオフショルダーのドレスは謝恩パーティーではなんとも思わなかったのに、京極さんの前では照れくさい。
コンシェルジュにコートを手渡した彼は、四人掛けのテーブルの椅子を引いて私を座らせ、自分も対面に腰を下ろした。
「イタリアンにしたんだ。違うものが食べたければ変えてもらうが?」
「いいえ。イタリアンは大好きですから」
「そう記憶していたよ。まずはシャンパンで乾杯をしよう。まだ甘めが好きか?」
昨晩の我妻社長との夕食を思い出した。