財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
「喜んでもらえて良かった。それと、これはプレゼントだ」

 京極さんはスタッフがテーブルに置いた箱を示す。よくよく見ると、大小の箱はハイブランドのもので目を見開く。

「私には……」

「いや、似合うはずだ。家に帰ってから開けて見てくれ」

 家に帰って……。

 京極さんのプランは、食事をしたら私を家に送って兄の役目は終了、というところだ。

 そうならないように頑張ろう。

「はい。そうさせてもらいます」

 にっこり笑みを浮かべて、花束をテーブルの端に置いて椅子に腰を下ろす。

「乾杯しよう」

 シャンパングラスを掲げた京極さんにならって、持ち上げてひと口飲む。

 甘さもほど良くあり、とても飲みやすくておいしいシャンパンだ。

 そこへ前菜のお皿が置かれる。殻付きの生ウニやサーモン、ムール貝が彩りよく並べられている。

「おいしそうだ。食べよう」

「はいっ。いただきます」

 前菜を食べ始め、謝恩パーティーでほとんど口にしなくて良かったと思った。お腹いっぱいだったら、このおいしい料理を食べられなかっただろう。

 新鮮な前菜にシャンパンが進み、京極さんがグラスを満たしてくれる。
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