財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
高校のとき、私を好きだと言った男の子と映画を観て、その帰りキスされそうになって突き飛ばした経験がある。あのときは嫌悪感たっぷりでぷりぷり怒って帰った。
京極さんからの突然のキスに驚いたが、それ以上にうれしくて、彼の首に腕を回したくなるほどうっとりとする。
心臓は早鐘を打っている。
京極さんは私の唇を甘く食んでから離れた。彼は立ち上がり、ぼうぜんとする私に手を差し出して立たせる。
たった今のキスのせいか、酔いのせいか、足がぐにゃりと力が入らずふらつくと、腰に京極さんの腕が回った。
「だ、大丈夫です……」
力強い腕から離れようとすると、京極さんは体を屈めて顔を寄せる。
これ以上近づかれたら心臓がもちそうにない。
ぎゅっと身を縮こまらせた。
「そうか? 支え無しでは歩けそうなさそうだが。抱き上げて連れていこうか?」
「ええっ……」
気を失わない限りこんなところで抱き上げられるなんて無理だ。
絶句しつつ首を左右に振ると、京極さんは妖艶に微笑し先に歩き出す。
京極さんからの突然のキスに驚いたが、それ以上にうれしくて、彼の首に腕を回したくなるほどうっとりとする。
心臓は早鐘を打っている。
京極さんは私の唇を甘く食んでから離れた。彼は立ち上がり、ぼうぜんとする私に手を差し出して立たせる。
たった今のキスのせいか、酔いのせいか、足がぐにゃりと力が入らずふらつくと、腰に京極さんの腕が回った。
「だ、大丈夫です……」
力強い腕から離れようとすると、京極さんは体を屈めて顔を寄せる。
これ以上近づかれたら心臓がもちそうにない。
ぎゅっと身を縮こまらせた。
「そうか? 支え無しでは歩けそうなさそうだが。抱き上げて連れていこうか?」
「ええっ……」
気を失わない限りこんなところで抱き上げられるなんて無理だ。
絶句しつつ首を左右に振ると、京極さんは妖艶に微笑し先に歩き出す。