財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
なんとか京極さんのうしろについてバーを出ると、コンシェルジュが彼にカードキーを手渡した。
「お荷物は部屋にございます」
コンシェルジュに軽く頷いた京極さんは、私の背に手を当ててエレベーターホールに促す。
私……これから京極さんと……。
全身が小刻みに震えてくる。
でも、もしかしたら酔っている私をただ休ませるだけに部屋に連れて行くのかもしれない。そうだとしたら、まだ誘惑ミッションは遂行できていない……?
エレベーターが開き、先に乗り込んだ京極さんに手を差し出される。その手を掴んで一歩足を出した。
「あっ!」
ヒールが絨毯に突っかかり、前のめりに倒れそうになる私を京極さんが抱きとめた。
「あ、ありがとうございます」
「脚は痛めなかったか?」
観音開きのドアが静かに背後で閉まる。抱き合う格好で彼はエレベーターのパネルに手を伸ばした。
「は、離れ――」
「離れなくていい」
え……?
顔を上げたところで上昇したエレベーターが止まり、京極さんはその場で私をお姫さま抱っこした。
「きゃっ!」
「お荷物は部屋にございます」
コンシェルジュに軽く頷いた京極さんは、私の背に手を当ててエレベーターホールに促す。
私……これから京極さんと……。
全身が小刻みに震えてくる。
でも、もしかしたら酔っている私をただ休ませるだけに部屋に連れて行くのかもしれない。そうだとしたら、まだ誘惑ミッションは遂行できていない……?
エレベーターが開き、先に乗り込んだ京極さんに手を差し出される。その手を掴んで一歩足を出した。
「あっ!」
ヒールが絨毯に突っかかり、前のめりに倒れそうになる私を京極さんが抱きとめた。
「あ、ありがとうございます」
「脚は痛めなかったか?」
観音開きのドアが静かに背後で閉まる。抱き合う格好で彼はエレベーターのパネルに手を伸ばした。
「は、離れ――」
「離れなくていい」
え……?
顔を上げたところで上昇したエレベーターが止まり、京極さんはその場で私をお姫さま抱っこした。
「きゃっ!」