財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
不意打ちで抱き上げられて、京極さんの首にしがみつく。
「それでいい」
エレベーターを降り、私の体重を物ともせずに廊下を進み大きな観音扉の前へ立つと、私を静かに床に立たせた。
カードキーと使って室内へ私を進ませると、信じられないくらい豪華で広い部屋が目に飛び込んできた。
スイートルーム……?
目の端に大きなベッドを捉えて、心臓がドクンと大きく打った。
「シャワーを浴びたいか? それともすぐに?」
カードキーをアンティークな丸テーブルの上に置いた京極さんは、口元を緩ませ近づいてくる。
余裕しゃくしゃくな態度は、私という獲物を弄んで楽しんでいるかのようだ。
私の怖気づきそうな気持ちを悟っているのかもしれない。
京極さんは本当に私と……?
「も、もう少し飲みたい気分で……」
彼からバーカウンターのほうへ向きを変えた私は、うしろから抱きしめられた。
「もうやめておけ」
「京極さん……」
「今から愛し合うのに、〝京極さん〟か? 名前を呼べよ」
振り向かされた私の顎に長い指が触れて上を向かされる。
「それでいい」
エレベーターを降り、私の体重を物ともせずに廊下を進み大きな観音扉の前へ立つと、私を静かに床に立たせた。
カードキーと使って室内へ私を進ませると、信じられないくらい豪華で広い部屋が目に飛び込んできた。
スイートルーム……?
目の端に大きなベッドを捉えて、心臓がドクンと大きく打った。
「シャワーを浴びたいか? それともすぐに?」
カードキーをアンティークな丸テーブルの上に置いた京極さんは、口元を緩ませ近づいてくる。
余裕しゃくしゃくな態度は、私という獲物を弄んで楽しんでいるかのようだ。
私の怖気づきそうな気持ちを悟っているのかもしれない。
京極さんは本当に私と……?
「も、もう少し飲みたい気分で……」
彼からバーカウンターのほうへ向きを変えた私は、うしろから抱きしめられた。
「もうやめておけ」
「京極さん……」
「今から愛し合うのに、〝京極さん〟か? 名前を呼べよ」
振り向かされた私の顎に長い指が触れて上を向かされる。