財界帝王は初恋妻を娶り愛でる~怜悧な御曹司が極甘パパになりました~
〝今から愛し合う〟
初体験は未知の怖さがあるが、京極さんに愛されなければ、これから前には進めないのだ。
「……一樹さん」
仰ぎ見ると極上の男性の顔がゆっくり落ちてきて、唇を甘く塞いだ。
「んっ……」
京極さんはうっすら開いた唇の間から舌を滑り込ませ、口腔内を探求し始める。
口づけをしながら、彼の指はイヤリング、同じ淡水パールのネックレス、バレッタを外す。髪がパサッと肩に落ちた。
簡単に取られて、ふいに小玉さんの長い黒髪を思い出してしまった。
私が誘ったことだけれど、京極さんは女性を裏切る人なの?
考えるのはやめよう。これから雑誌で見かけるたび小玉さんに申し訳ない気持ちになるかもしれないが、私は京極さんに初めての人になってほしい。
兄が自宅に京極さんを連れてきたときから、憧れの人だった。
「紗世? なにも考えずに俺に愛されろ」
何度も角度を変えてしていたキスが止まり、私を甘い顔で見つめる。
京極さんはなににおいても鋭く、私の頭の中が見られている気分になる。
初体験は未知の怖さがあるが、京極さんに愛されなければ、これから前には進めないのだ。
「……一樹さん」
仰ぎ見ると極上の男性の顔がゆっくり落ちてきて、唇を甘く塞いだ。
「んっ……」
京極さんはうっすら開いた唇の間から舌を滑り込ませ、口腔内を探求し始める。
口づけをしながら、彼の指はイヤリング、同じ淡水パールのネックレス、バレッタを外す。髪がパサッと肩に落ちた。
簡単に取られて、ふいに小玉さんの長い黒髪を思い出してしまった。
私が誘ったことだけれど、京極さんは女性を裏切る人なの?
考えるのはやめよう。これから雑誌で見かけるたび小玉さんに申し訳ない気持ちになるかもしれないが、私は京極さんに初めての人になってほしい。
兄が自宅に京極さんを連れてきたときから、憧れの人だった。
「紗世? なにも考えずに俺に愛されろ」
何度も角度を変えてしていたキスが止まり、私を甘い顔で見つめる。
京極さんはなににおいても鋭く、私の頭の中が見られている気分になる。