その騎士は優しい嘘をつく
「ちょっと」

 アンネッテは、暴れて足をバタバタさせ始めた。だけど、それは抵抗にはなっていない。いろいろと我慢のできないハイナーは、お腹までおろした彼女の夜着を、そのまま腰、太腿、膝とおろして、足元からするりと脱ぎ取った。

 彼女の白くて淡雪のような肌は、健在だった。

「その、触れてもいいか?」

 しっかりと茹で上がっている彼女は、こくりと頷いた。脆いガラス細工を扱うかのように、ハイナーは恐る恐ると手を伸ばした。

 たっぷりとお互いを求め合った後、彼女は恥ずかしいのか、その手で顔を覆っていた。

「アン……」
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