その騎士は優しい嘘をつく
「アン」
ハイナーは彼女の背に手を回したまま、身体を起こす。
「ちょ、ちょっと、ハイナー。な、何を」
二人、裸で向かい会う形で起き上がってしまった。
「孕まないんだろ?」
ハイナーに耳元でそう囁かれてしまったら、アンネッテの胸の奥がぞくぞくと音を立てて始める。これから起こるであろうことに、少し期待を寄せて。
「『しない』んじゃなくて『しにくい』だけだから」
「まあ、孕んでも問題ないから、何も問題はないな」
問題があるとしたら、アンネッテの身体が持たないかもしれないということ。医者からそういった行為の許可は出ているけれど、何よりも産後だし、彼を受け入れたのは一年ぶりだし。
ハイナーは彼女の背に手を回したまま、身体を起こす。
「ちょ、ちょっと、ハイナー。な、何を」
二人、裸で向かい会う形で起き上がってしまった。
「孕まないんだろ?」
ハイナーに耳元でそう囁かれてしまったら、アンネッテの胸の奥がぞくぞくと音を立てて始める。これから起こるであろうことに、少し期待を寄せて。
「『しない』んじゃなくて『しにくい』だけだから」
「まあ、孕んでも問題ないから、何も問題はないな」
問題があるとしたら、アンネッテの身体が持たないかもしれないということ。医者からそういった行為の許可は出ているけれど、何よりも産後だし、彼を受け入れたのは一年ぶりだし。