最初で最後の恋をおしえて

「紬希。俺がきみに恋をしたと言っても、信じてもらえない?」

 改めて、丁寧に言われると面食らう。だから紬希も正直に思ったままを伝えた。

「好きじゃなくても、そう言える人ですよね?」

 これには羽澄は肩を落とした。

「なんとなく予想はしていたが、ハッキリ言われると堪えるな」

 苦笑する彼は「さすがに俺でも好きでもない女性に、好きだとは言わない」と訂正をする。

「だって、好きでもない私に言ったじゃないですか」

 訴える紬希の手を取り、「信用してもらえるよう努力する」とだけ言うと、「今日は泊まるだろう?」と、とんでもない爆弾発言をした。
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