魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
散らばっていた調査書類が一瞬にして燃え上がり、全てが灰になる。



「危なっ……」

「お前、さっきから何を笑っている? 俺が今まで冗談を口にしたことはあるか?」

「わ、悪い悪い……言い方が悪かった」

「出ていけ。今からお前たちは他人だ。それ以上でも以下でもない」



竜牙も、百虎も、雪兎も……お前たちのことを、曲がりなりにも友人だと信じていた。

お前たちが鈴蘭を侮辱するなら、俺も認めよう。

お前たちを信頼した俺は愚かだったと。



「夜明さん、冷静に話し合いましょう……」

「俺は冷静だ」



それに、これ以上お前たちと話すことはない。



「……長年積み重ねてきた友情より、出会ったばっかの女を取るの?」



感情の読めない目で、俺を見ている百虎。

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