魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~
どいつもこいつも同じことばかり言うのか。長年友情を積み重ねてきた俺を失望させたのはお前たちのほうだ。



「ああ。低俗な噂に惑わされるような学友は必要ない」



魔族の誇りもない。俺も誇りなんてものは持っていなかったが、こいつらよりはまだマシだろう。



「完全に女に騙されるタイプだよ、これ……」

「いいように使われてから振られても、泣かないでくださいよ」



呆れているふたりを、今度こそ殺してやろうと思った時だった。



『ご主人……!』



窓から入ってきた、待ち望んだラフの姿。

方向音痴なため、もっと時間がかかると思ったが……もう戻ったか……!



『記憶を持って帰ってきました!』

「よくやった。すぐに見せろ」



今日はラフの欲しい物を全て用意してやろう。

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