甘すぎる鈴くん、私を離してくれる気はなさそうです。
 え、、!!


 なんでそんな顔赤いのよ!!


 こっちまで赤くなっちゃうじゃない!!


 私の顔も忽ち真っ赤になる。

 
「もう、言ったでしょ!
 早く離れて!!」

 
 赤くなりつつも叫ぶと鈴はすぐさま離れた。


 背中にあった体温がふっとなくなる。


 突然、、、


 頼りない、寂しい空間に1人で取り残された気分になった。


 あれ、、、


 私は頬に手を当てる。


 この感じ、私知ってる、、、


 いつだった?


 いつこの感じを味わった?


 そのとき頭が割れるように痛くなった。


 あることがもやもやしてハッキリしない。


 頭も痛くて考えられない。


 これは、、、ナニ?
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