身を引くはずが、敏腕ドクターはママと双子に溢れる愛を注ぎ込む



「それなら、夕飯までの時間ふたりはここで遊ばせておけばいいわ。それがいいわよ!」


 今日はこれから婚姻届を出しに行くと話すと、母親がふたりで行ってきたらどうかと提案してきた。

 初孫が遊びに来ると事前に知らされていた両親は、ふたりが楽しめるおもちゃを大量購入していたらしく、月も詩も出てきたおもちゃに大興奮。さっきから夢中で遊んでいる。

 その様子に、子どもたちは見ているからと言ってくれたのだ。


「月くん、詩ちゃん。パパとママ、少しお出かけしてもいいかしら? ばあばとじいじと遊んで待っていられる?」


 母親からの問いかけに、詩は「うんあそんでるー」と即答する。月も「まってるー」とおもちゃに夢中だ。


「え、でも、ご迷惑かけないか……」


 心配そうな菜々恵に母親は「大丈夫よ」と笑みを浮かべる。


「それで、子どもたちがいると進まないこともついでにやってきたらいいわ。新居の荷解きとか、まだ全部終わってないんじゃないかしら?」


 確かに、まだ片付けられていないものもダンボールのまま部屋の隅に置かれている。

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