暗黒ギフト1
☆☆☆

その日の夕飯時、海斗は今日の出来事を両親に伝えた。


「慌てて玄関から出たらさ、この箱が置いてあったんだ!」


食事の途中だと言うのに席を立ち、ランドセルの中から小箱を持って戻ってきた。


それを見た両親は互いに目を見交わせて微笑む。


「この中には、ほら、この手紙! 見てよお父さんお母さん!」


「ちょっと落ち着いて食べなさい」


父親から注意されたって落ち着いてなんていられなかった。


なにせ自分は未来を予知した手紙を受け取ったんだ。


その一部始終を話してしまわないことには落ち着けない。


「それで、放課後空き地へ行ったら本当にネコがいたんだよ、子猫!」


海斗は自分が助けたネコの柄や色まで丁寧に説明してみせた。


これが嘘ではないと理解してもらうためだ。


「だからさ、これは未来人が持ってきた箱で、俺なら助けられると思ったんじゃないかなって!」


よくやく最後までしゃべりきって大きく息をついた。


冷たいお茶で喉をうるおして両親を見つめる。
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