暗黒ギフト1
ぶっきらぼうに返事をする。


「お父さんは海斗の言っていることを信じるぞ」


その言葉に海斗は一瞬期待に胸を膨らませた。


しかし、それもすぐにしぼんでいってしまう。


父親の言葉を素直に受け入れることができるほど、海斗は子供ではなかった。


去年くらいまでだったら、まだその言葉を信じて元気になっていたかもしれない。


でも今は、大人は子供のために嘘をつくときもあるのだとわかっていた。


「無理しなくていいよ」


「無理なんてしてない。未来人からの手紙なんて夢があるなぁ」


そう言って笑われて海斗はムッと頬をふくらませる。


「俺をバカにしてるの?」


「バカになんてするもんか。お父さんは子供の頃宇宙人と交信してたんだぞ」


やっぱりバカにされていると感じた海斗だけれど、微かに微笑んでみせた。


父親の宇宙人との交信というのも、きっと当時の父親からすれば本当にあったことで、大人からすればただの嘘だったに違いない。


「だから、今度未来人から手紙がきたらお父さんにこっそり教えてくれ。お母さんには内緒でな」


父親はそう言うとへたくそなウインクを残して、部屋を出ていったのだった。
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