どうにもこうにも~恋人編~
「いいかい?」

 もう一度彼は私に聞いた。私は黙ってこくりと頷くしかなかった。

彼はため息のような笑みをこぼして私の唇を奪った。

何度も、何度も、キスを交わし、次第に深いキスへと変わっていく。

唇のわずかな隙間から彼の舌が入り込み、私の舌と熱く絡み合う。

お互いの舌が溶け合っていくような不思議な感覚。

脳がしびれて思考回路までをも塞がれていく。

いつの間にかブラウスのボタンが開けられ、ブラの上から左手で乳房を弄ばれている。

彼の右手は、私の敏感な場所を探るように、太腿のあたりを艶めかしく触れている。

「あっ」

 彼の右手が触れた場所に反応して思わず漏れた声に、自分でもびっくりしてしまった。

「ここがいいのかい?」

 彼の甘い囁き声が、敏感になった耳にぞくぞくと響き、這い上がってくる快感とその言葉に羞恥した。

「は、恥ずかしいです。あぁっ」

彼は私の反応を楽しむように、私の敏感になった身体を愛撫していく。

自分の意識とは関係なく、声が漏れてしまってどうしようもなく恥ずかしい。

私は彼にされるがまま、あれよあれよという間に服を脱がされ素肌が露わになる。
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