あやかしと玉響なる風 重なる正義と刃
「それじゃあ、楽しいお茶会をもう一度始めようか」
ギルベルトがそう言うと、紅茶とスイーツを楽しみながら、自分の周りで起こったことなどを話し始める。中庭に笑い声が響いた。
楽しいお茶会が続いていたのだが、それは招かれざる客によって突然打ち壊されることになる。最初に気付いたのは、ツヤとチターゼだった。二人は鋭い目つきでドアの向こうを見る。
「……誰かがあそこにいる」
チターゼのその一言で、お茶会の楽しい空気は一瞬にして冷えていく。温かい紅茶やスイーツを持ってきてくれる使用人ではない人物がドアの向こうにいるのだろう。
全員が警戒し、それぞれ武器を手にする。妖ではないかと体が震えたイヅナを、ヴィンセントが守るように前に立った。
「イヅナは僕が守るから安心して」
弓を構えるヴィンセントの横顔は、真剣な眼差しで、ブレることなくしっかりと弓を構えている。イヅナが胸を高鳴らせると、「まだまだひよっこのヴィンセントじゃ敵わない相手かもよ」と揶揄うようにギルベルトが言う。
「イヅナ、俺がしっかり守るからね」
「あ、ありがとうございます……」
ギルベルトがそう言うと、紅茶とスイーツを楽しみながら、自分の周りで起こったことなどを話し始める。中庭に笑い声が響いた。
楽しいお茶会が続いていたのだが、それは招かれざる客によって突然打ち壊されることになる。最初に気付いたのは、ツヤとチターゼだった。二人は鋭い目つきでドアの向こうを見る。
「……誰かがあそこにいる」
チターゼのその一言で、お茶会の楽しい空気は一瞬にして冷えていく。温かい紅茶やスイーツを持ってきてくれる使用人ではない人物がドアの向こうにいるのだろう。
全員が警戒し、それぞれ武器を手にする。妖ではないかと体が震えたイヅナを、ヴィンセントが守るように前に立った。
「イヅナは僕が守るから安心して」
弓を構えるヴィンセントの横顔は、真剣な眼差しで、ブレることなくしっかりと弓を構えている。イヅナが胸を高鳴らせると、「まだまだひよっこのヴィンセントじゃ敵わない相手かもよ」と揶揄うようにギルベルトが言う。
「イヅナ、俺がしっかり守るからね」
「あ、ありがとうございます……」