君の息にピリオド.
窓にかけられたカーテンをかき分けるように入ってくる『警察』。
その後ろで、聞き慣れた、
大好きな声が私たちに語りかけた。
「みんな、助けに来たよ」
艶子、
大丈夫、いつもの、日常の中生きる艶子だ。
外は日が暮れて宵闇が差し掛かっていた。
警官の青い服の隙間から見える艶子の
長い黒髪に酷く安心して腰が抜ける。
やはり艶子が裏切るのには理由があったと
言う確信と、無事でよかったと言う安堵で…
まるでヒーローが助けに来るようなその光景に共犯者は脱力し、腕を下げた途端、
渡は急いで此方に走り寄り私に抱きついた。
「怖かった、みんな死んでなくて、
本当に、生きてる。無事でよかったあああ」
『怪我は大丈夫?渡、無事でよかったよ』
警察の目にすぐ映ったのは紗羅。
迅速な対応ですぐ救急車を呼び、私たちの
比にならない慣れた手つきで止血した。
共犯者はすぐ手錠がかけられカッターや
湊の持つ包丁はすぐに回収される。
その後すぐに紗羅は救急車に乗せられた。
弱々しく手を振りながら。
そして私たちは人数が多いため、
パトカーで病院に運ばれると言う。
危機的状況からすっかり頭から離れていた、私たちの頭には包帯が巻かれていたのだ。
止血が終わり額に汗を流す警官から、
私たちは声をかけられた。
「紗羅さんは大丈夫だよ。
急所に当たってないから後遺症も残らない。心配させないように、
声は我慢していた様子だった。
お前らのことが大好きだからだろうよ。
…お疲れさん。よく頑張ったな」
その後ろで、聞き慣れた、
大好きな声が私たちに語りかけた。
「みんな、助けに来たよ」
艶子、
大丈夫、いつもの、日常の中生きる艶子だ。
外は日が暮れて宵闇が差し掛かっていた。
警官の青い服の隙間から見える艶子の
長い黒髪に酷く安心して腰が抜ける。
やはり艶子が裏切るのには理由があったと
言う確信と、無事でよかったと言う安堵で…
まるでヒーローが助けに来るようなその光景に共犯者は脱力し、腕を下げた途端、
渡は急いで此方に走り寄り私に抱きついた。
「怖かった、みんな死んでなくて、
本当に、生きてる。無事でよかったあああ」
『怪我は大丈夫?渡、無事でよかったよ』
警察の目にすぐ映ったのは紗羅。
迅速な対応ですぐ救急車を呼び、私たちの
比にならない慣れた手つきで止血した。
共犯者はすぐ手錠がかけられカッターや
湊の持つ包丁はすぐに回収される。
その後すぐに紗羅は救急車に乗せられた。
弱々しく手を振りながら。
そして私たちは人数が多いため、
パトカーで病院に運ばれると言う。
危機的状況からすっかり頭から離れていた、私たちの頭には包帯が巻かれていたのだ。
止血が終わり額に汗を流す警官から、
私たちは声をかけられた。
「紗羅さんは大丈夫だよ。
急所に当たってないから後遺症も残らない。心配させないように、
声は我慢していた様子だった。
お前らのことが大好きだからだろうよ。
…お疲れさん。よく頑張ったな」