君の息にピリオド.
「そして最後は体育準備室に
“探索に行った人を閉じ込める”です。

これは失敗に終わりましたが食満くんの
言葉で私は学校から逃げ出しました」

「簡単に言うと、
[今から放送室に向かう。その隙に急いで
玄関に向かって脱出してほしい。

玄関には監視カメラがないのと、
あと学校の近くには交番があるから]

そう言われて…その後私は大きな段ボールに
入ったまま移動してようやく外に脱出し、
警察を呼んだということです」

「真由美さんがみんなのことに詳しかった
のは平坂くんからよく聞いていたからだと。

物理に長けた人の傷が深かったのも
そのせいで…告白しますと、
最初に教室前で気絶したとき、
私も他の鈍器でみんなを
―気絶させていました」


私が話せるのはこれだけです。
と言い艶子は頭を下げた。

そして次は―渡の番。

渡は暗い顔で艶子と場所を交代する。

そして真っ直ぐこちらを見て
固い面持ちで口を開いた。

病室に彼の少し低い声が響き渡った。
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