追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 その誓いは果たせなかったから、このグリーランドで果たしてやろうと、密かに考えていたのだ。
 制作キットなんて面倒臭いものよりも、ログハウスを丸ごと創造すればいいのでは?と、誰もが思うかもしれない。しかし、そんなものでは私の気持ちが収まらない。
 どうしても、一からログハウスを建てたい。時短の制作キットで我慢するのだから、いいでしょ?
 そんな思いを込め、私はみんなの前で、ログハウス制作キットを創造した。

「これは一体どうやって作るのですか?」

 木が積み重なるキットを見て、ウーノが言った。

「ええと……あ、あった! たぶんこれが説明書だと思うけど……」

ぶあつい本を開いてみると、最初に丁寧な部品の説明、それから最初に組み立てておくものが書いてあった。難しい用語などは使われてなく、私でも簡単に理解できる。ただ、問題は、説明書が日本語だったことだ。これではディオやウーノが読むことは出来ない。つまり、私が逐一読んで説明しないと全く進まないのである。

「それ、何語ですか? もしかして、ララさんはその変な文字が読めると?」
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