追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 ウーノが後ろから覗き込んで言う。懐かしき前世の母国語を、変な文字と言わないで。
 でも、知らない人からすれば、そう見えるのも仕方ないか。

「読めますよ」

「ほう! ということは、これは神の言葉なのでしょうな」

「かみ?」

 仰天する私の隣で今度はディオが言った。

「そうかもな。創造魔法という桁違いの力を持つのだから、神の言葉を解しても不思議はないね」

「いやこれは……」

 否定しようとしたけど、どう言って説明すればいいのかわからない。
 私は一旦言葉を呑み込むと、話を変えることにした。

「さ、さてと。じゃあ始めましょうか? ディオも手伝ってくれますよね?」

「もちろん。ララの手足となって動くよ!」

 ディオが答えると、ウーノたちも腕まくりをして動き出した。
 私が説明書を読み、ディオが采配し、ウーノたちが組み立てる。最初はもたついていた彼らも、何回も同じ作業を繰り返すうちに、次第に慣れてきて動きがよくなった。重い木も難なく移動させ組み立てる。元々優秀なのか、ウーノたちは一度やればだいだい覚えてしまう。統率もとれていて、無駄がなく、早い。
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