追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
玄関まで誰もいないなんて、不思議。そんなこと今まであったかな? 奇妙に思いつつも、先を急ぐことにした。すると、部屋を出た瞬間、なにかが足に触れる。拾い上げてみると、それは麻袋に入った宝石で、すり替えられた本物のようだった。
「いくらなんでも、こんなところに放置するなんて、おかしくない?」
あまりの杜撰さにため息が漏れた。私を排除し終えて安心してしまったのか……または、これもなにかの策略か。いずれにしてもこの本物の宝石は、旅に出る上で非常に助けになる。ありがたく頂いておこう。遠くに行くにはそれなりに準備が必要だけど、私は一銭も持ってない。宝石で創造して行かないと、どこにも辿り着けない可能性がある。
ムーンの言う通り、自室から玄関までの結構長い道のりに、人は誰もいなかった。以前感じていた、絡みつくような視線もない。私と守護獣たちは、普通にカレリアス邸を出た。それから山手に向かい、人の来ない森の中に潜伏すると、手に入れた宝石でまず衣服を創造した。
与えられていた服は、薄手で耐久性がない。旅に適した衣服と言えば……と思い付いたのは旅商人の服だ。
「いくらなんでも、こんなところに放置するなんて、おかしくない?」
あまりの杜撰さにため息が漏れた。私を排除し終えて安心してしまったのか……または、これもなにかの策略か。いずれにしてもこの本物の宝石は、旅に出る上で非常に助けになる。ありがたく頂いておこう。遠くに行くにはそれなりに準備が必要だけど、私は一銭も持ってない。宝石で創造して行かないと、どこにも辿り着けない可能性がある。
ムーンの言う通り、自室から玄関までの結構長い道のりに、人は誰もいなかった。以前感じていた、絡みつくような視線もない。私と守護獣たちは、普通にカレリアス邸を出た。それから山手に向かい、人の来ない森の中に潜伏すると、手に入れた宝石でまず衣服を創造した。
与えられていた服は、薄手で耐久性がない。旅に適した衣服と言えば……と思い付いたのは旅商人の服だ。