追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「宮様! 私、手軽な解決策としてマッサージチェアを出しましたが、それでは、根本的な解決になっていないと思うんです」

「うん、それで?」

「肩こりや腰痛は、なってしまってから治すよりも、日ごろからならない努力をするほうが大事です。つまり、痛みが出ない程度に継続して運動すること、これに限ります」

 フェイロンの場合、完全にワーカホリックの運動不足、同じ姿勢を取り続けることによる肩こり腰痛だと推察する。いくらマッサージチェアで対応しても、それは真の解決にならず、同じことの繰り返し。
 だから、その場しのぎではなく、日々楽しく運動して、肩こり腰痛を起こしにくい体に改善して欲しい……と考えたのに、それをフェイロンはぶった切った。

「運動? わたしはわけもなく動くのは嫌だね。全く生産性がない」

「……生産性の問題ではなくてですね。あ、なら、どんな運動ならしたくなりますか?」

「動きたくはない、が。そうだなあ。強いて言うなら、楽に運動出来るものだな」

 ……それは運動を全否定したのでしょうか? 
 どうやらフェイロンは、なにがなんでも運動したくないようだ。
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