追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「ララ。俺は、悪魔の膝元に君ひとりを送ることは出来ない。それがどれほど危険なことか、わかっているか?自由がもらえる可能性だって? そんなに悪魔は甘くないぞ?」

「そ、そうでしょうか? 悪魔だって望みが叶う直前なら油断すると思います! それに、私には守護獣たちがいるんですよ? いざとなったら、火炎砲です」

 自信満々で言い切った。使い魔を消し炭にしたアメちゃんと、小回りの利くスピネや偵察に向くムーン、彼らがいれば怖いものはない。それに、悪魔との戦いに臨む上で、家族との因縁を綺麗に清算しておきたかった。

「……守護獣たちが頼りになるのは知っている。ただ俺は心配で……」

「ディオ、お願い。私を信じて」

 真摯に伝えると、ディオは少し考えてから首を縦に振った。
 しかしそのあと、驚くべきことを言ったのである。

「わかった。どうしてもと言うなら俺も同行する」

「え? ディオはリーダーでしょ? みんなと一緒にいなきゃだめよ」

「そんなことはない。ウーノもオットも他のみんなも、とても優秀だ。俺の望む働きをしてくれるさ」

 ディオがウーノたちを見回して頷くと、答えるようにみんなも頷く。
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