追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 呑気なディオに、私はため息を吐いた。でも、予見の魔法が使えるディオのこと、もしかしたらいい未来が見えたのかもしれない。

「では次の作戦の話に移ろう」

 キリリと表情を変えたディオは、淡々と進行を続け、その後もいくつかの作戦が決まった。
 ガノンたちは、変装したディオと私を王都へ連れて行ったあと、いつでも動けるように兵士たちの意志をひとつに纏める。ディオは私の護衛として側に付くことになった。
 サイクスとライルは、フェイロンの命を受けたゼクスと行動を共にし、ウーノたちは準備が整い次第グリーランドを出発、近くの森の中に潜伏する手筈である。ヘンルーダたちはみんなの帰りを待ちながら、グリーランドを守ることになった。
 全ての作戦が立てられ、ふと外を見ると、空はもう明るくなっていた。
 みんなそれぞれのログハウスに引き上げ、ガノンたちも、グリーランドで使っていたキャンプセットを使用し一時仮眠を取る。私も新築のログハウスで三時間ほど休むと、起きて仕事を開始した。
 昨晩使い魔が襲撃したように、また敵がやって来れば、ヘンルーダたちだけでは防ぎきれない。
< 214 / 275 >

この作品をシェア

pagetop