追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「ここでお寛ぎ下さい。護衛騎士の部屋は隣が空いていますので好きにお使い下さい。あとでなにか食べ物などをお持ち致しましょう。他にいるものがあればなんなりとお持ちしますのでご遠慮なく」
「はい。ありがとうございます……あっ、あの、早速ひとつお願いがあるのですが」
「ええ、お伺いいたします」
帰りかけていた宰相は、踵を返し私に向き直った。
「私の家族、カレリアス家の者が牢にいるとガノン隊長から聞いたのですが、会うことは出来ますか?」
「あなたが望むのなら。でも本当に会いたいのですか? 聞いた話によると、彼らはララ様を心の病だと偽り軟禁していたとか。その上、家から追い出して聖女を乗っ取ったのですよ」
「ええ、だから……最後に惨めな姿を見てやろうと思って」
すると宰相は、不気味な笑みを浮かべた。あまりにも、人とかけ離れたその笑みに身震いがする。
まるで、人間の負の感情が大好物であるような表情が、私の心に恐怖を植え付けた。
「なるほど。それならば構いませんよ。あとで衛兵に案内させましょう」
「あ、ありがとう」
「はい。ありがとうございます……あっ、あの、早速ひとつお願いがあるのですが」
「ええ、お伺いいたします」
帰りかけていた宰相は、踵を返し私に向き直った。
「私の家族、カレリアス家の者が牢にいるとガノン隊長から聞いたのですが、会うことは出来ますか?」
「あなたが望むのなら。でも本当に会いたいのですか? 聞いた話によると、彼らはララ様を心の病だと偽り軟禁していたとか。その上、家から追い出して聖女を乗っ取ったのですよ」
「ええ、だから……最後に惨めな姿を見てやろうと思って」
すると宰相は、不気味な笑みを浮かべた。あまりにも、人とかけ離れたその笑みに身震いがする。
まるで、人間の負の感情が大好物であるような表情が、私の心に恐怖を植え付けた。
「なるほど。それならば構いませんよ。あとで衛兵に案内させましょう」
「あ、ありがとう」