追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
「お姉様、お父様、お兄様、大丈夫ですか?」
声をかけると、今まで虚ろだったナタリアの目に光が宿った。
「ど、どうして……そんなバカな? なぜ帰って来たの? あなたは追放されたはずよ。早く! 早く、この国から去りなさい」
鉄格子を掴み、必死で叫ぶナタリア。やがて、父ボイドと兄レイスもそれに気付き、私に話しかけて来た。
「ララ! 馬鹿者め! なぜ来たのだ!……なぜ……」
「ここにいてはいけないんだ! ララ!」
切実な想い、叫びと涙。
目の前の光景を見て、私は確信した。彼らの表情は、ファルナシオンを去る前の冷たく蔑むものとは全く違い、私を切実に心配する想いに溢れていたのである。
「やっぱり、そうだったのですね。最初は信じられませんでしたが、なにもかもディオの言う通りだった」
「なにを言っているの? 早く去りなさい!」
ナタリアが言う。
「もうわかっているんです、お姉様。あなたたちが私を助けようとしたこと。閉じ込めて、聖女になるのを阻止したこと。全ては、聖女の運命を知っていたから、ですよね?」
「ち、違うわ」
「衛兵はいない。俺たち以外に聞いている者はいないから安心していい」
声をかけると、今まで虚ろだったナタリアの目に光が宿った。
「ど、どうして……そんなバカな? なぜ帰って来たの? あなたは追放されたはずよ。早く! 早く、この国から去りなさい」
鉄格子を掴み、必死で叫ぶナタリア。やがて、父ボイドと兄レイスもそれに気付き、私に話しかけて来た。
「ララ! 馬鹿者め! なぜ来たのだ!……なぜ……」
「ここにいてはいけないんだ! ララ!」
切実な想い、叫びと涙。
目の前の光景を見て、私は確信した。彼らの表情は、ファルナシオンを去る前の冷たく蔑むものとは全く違い、私を切実に心配する想いに溢れていたのである。
「やっぱり、そうだったのですね。最初は信じられませんでしたが、なにもかもディオの言う通りだった」
「なにを言っているの? 早く去りなさい!」
ナタリアが言う。
「もうわかっているんです、お姉様。あなたたちが私を助けようとしたこと。閉じ込めて、聖女になるのを阻止したこと。全ては、聖女の運命を知っていたから、ですよね?」
「ち、違うわ」
「衛兵はいない。俺たち以外に聞いている者はいないから安心していい」