追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
背後からディオが言うと、ナタリアは声を荒らげた。
「安心なんて出来るものですか! あなた誰よ? どうでもいいからララを連れて国を出なさい!」
「やれやれ。変装も良し悪しだよな」
呟くとディオは眼帯を取り、続いてウィッグも取る。隠していた金色の瞳と黒髪が眼前に晒されると、ナタリアたちは、驚愕の表情を浮かべた。
「王太子殿下? いえ、そんなまさか。彼は王妃様と共に死んだはず……」
「予見の魔法で未来を知り、逃げ延びた。母上もな。それから、辺境で潜みながら、宰相を倒す機会を待っていたんだ。そこにララがやって来て、俺たちは共に戦うことを誓った」
「おお、では……では……本当に殿下なのですね。ララが死ぬ未来は回避されたのでしょうか?」
ナタリアは鉄格子にめり込むようにして問いかけている。父も兄も同様だ。
「うん。今のところ予見では回避されている。だから、本当のことを言ってやってくれないか。君たちの口から、ララに」
「安心なんて出来るものですか! あなた誰よ? どうでもいいからララを連れて国を出なさい!」
「やれやれ。変装も良し悪しだよな」
呟くとディオは眼帯を取り、続いてウィッグも取る。隠していた金色の瞳と黒髪が眼前に晒されると、ナタリアたちは、驚愕の表情を浮かべた。
「王太子殿下? いえ、そんなまさか。彼は王妃様と共に死んだはず……」
「予見の魔法で未来を知り、逃げ延びた。母上もな。それから、辺境で潜みながら、宰相を倒す機会を待っていたんだ。そこにララがやって来て、俺たちは共に戦うことを誓った」
「おお、では……では……本当に殿下なのですね。ララが死ぬ未来は回避されたのでしょうか?」
ナタリアは鉄格子にめり込むようにして問いかけている。父も兄も同様だ。
「うん。今のところ予見では回避されている。だから、本当のことを言ってやってくれないか。君たちの口から、ララに」