追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
掴んでいた鉄格子から手を離し、ナタリアはストンと膝から崩れ落ちた。父ボイドは大きく息を吐き、兄レイスは口を押えて嗚咽を漏らす。三人は、なにかから解放されたような穏やかな顔で、私に向き直った。
「ララ、ごめんなさい。どんなに謝っても、あなたにしたことは許されないけれど、聞いてちょうだい。昔、殿下にあなたが聖女になることを知らされた私たちは愕然としたわ。カレリアス家には祝祭に関する手記が残っていたの。私たちの何代か前、聖女として生贄にされた女性の手記がね。彼女は転移魔法が使えたらしく、死の直前、手記をカレリアスの書庫に転移させた、それを発見したのが、お父様よ」
「その手記で聖女の運命を知ったのですね。閉じ込めたのは聖女になるのを阻止するためですか?」
「ええ。閉じ込めたくはなかったわ。でも、カレリアス家は魔法使いの多い家系。いつの時代も、聖女を探すならまずはカレリアスから、と言われるほどにね。だから、あなたに注意が向かないように、心の病ということにして閉じ込めた……酷い家族よね」
ナタリアは一度長く目を伏せ、そして、続けた。
「ララ、ごめんなさい。どんなに謝っても、あなたにしたことは許されないけれど、聞いてちょうだい。昔、殿下にあなたが聖女になることを知らされた私たちは愕然としたわ。カレリアス家には祝祭に関する手記が残っていたの。私たちの何代か前、聖女として生贄にされた女性の手記がね。彼女は転移魔法が使えたらしく、死の直前、手記をカレリアスの書庫に転移させた、それを発見したのが、お父様よ」
「その手記で聖女の運命を知ったのですね。閉じ込めたのは聖女になるのを阻止するためですか?」
「ええ。閉じ込めたくはなかったわ。でも、カレリアス家は魔法使いの多い家系。いつの時代も、聖女を探すならまずはカレリアスから、と言われるほどにね。だから、あなたに注意が向かないように、心の病ということにして閉じ込めた……酷い家族よね」
ナタリアは一度長く目を伏せ、そして、続けた。