追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
いつから見づらくなっていたのかは知らないけど、かなり苦労したに違いない。山の中での不便な生活も、不安でいっぱいだったろう。そう思うと、ますます彼女のことが好きになり尊敬した。
「さてと。見えるようになったのだから、お料理は私の仕事よ! ディオ、そこを退いてちょうだい」
「えっ! 料理をするのですか?」
ディオは青ざめた。せっかくヘンルーダが、作ってくれるというのに、なにをそんなに不安げに……。
「しますとも。私にだって、お料理くらい出来ます! 馬鹿にしないで」
「大丈夫かなぁ。一度もやったことないのに」
は? 今なんと? 一度も料理をしたことないとおっしゃいましたか?
私は、ポカンと口を開けたまま、呆然と立ちすくんだ。
「大丈夫です! ディオもララさんも、そこに座って見てらっしゃい!」
ヘンルーダは有無を言わさぬ態度で、ぴしゃりと言った。ディオは盛大にため息を吐きながら私の隣にやって来て、耳元で囁いた。
「覚悟しておいた方がいいよ」
「それって……まさか」
ああ、もしかしたら、今日のお昼は無いかもしれない。がっくりと項垂れる私は、その後、想像を絶する恐怖に見舞われるのを、まだ、気付いてはいなかったのである……。
「さてと。見えるようになったのだから、お料理は私の仕事よ! ディオ、そこを退いてちょうだい」
「えっ! 料理をするのですか?」
ディオは青ざめた。せっかくヘンルーダが、作ってくれるというのに、なにをそんなに不安げに……。
「しますとも。私にだって、お料理くらい出来ます! 馬鹿にしないで」
「大丈夫かなぁ。一度もやったことないのに」
は? 今なんと? 一度も料理をしたことないとおっしゃいましたか?
私は、ポカンと口を開けたまま、呆然と立ちすくんだ。
「大丈夫です! ディオもララさんも、そこに座って見てらっしゃい!」
ヘンルーダは有無を言わさぬ態度で、ぴしゃりと言った。ディオは盛大にため息を吐きながら私の隣にやって来て、耳元で囁いた。
「覚悟しておいた方がいいよ」
「それって……まさか」
ああ、もしかしたら、今日のお昼は無いかもしれない。がっくりと項垂れる私は、その後、想像を絶する恐怖に見舞われるのを、まだ、気付いてはいなかったのである……。