追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
 思い出したように、マイアが言う。すると、サーシャが瞳を輝かせた。

「どうぶつしゃん? みたい!」

「えっ、動物って守護獣? 見たいの? え、でも……」

「ごめんなさいね。この子、動物が大好きなの。お願い出来ないかしら?」

 マイアとサーシャのお願いに、私は悩んだ。どうしよう。
 スピネとムーンはいいけど、アメちゃんを見せたらきっと泣く。泣かせてサーシャに嫌われたくはない。
 でも、スピネたちだけ外に出したらアメちゃんが拗ねる。うーん、困ったなあ。

「どうぶつしゃん……ダメ?」

 サーシャは悲しそうに尋ねて来た。ううっ、心が痛い。ええい、もうなるようになれ!

「ううん、いいよ。でも、大きい動物さんもいるから、びっくりしないでね?」

「うん! おやくそく! するっ」

 ふんっと鼻息を荒くするサーシャは、好奇心剥き出しでこちらを見た。その視線を受けて、私は守護獣たちを呼んだ。付けていた髪飾りからスピネが、首にかけたネックレスからムーンが順に出てくると、サーシャはマイアの腕の中から飛び出して近くにやって来た。

「わぁ! いぬしゃん! とりしゃん! わたち、サーシャよ」
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