追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
体長三メートル近くある紫色のドラゴンが降臨すると、その場は一瞬静まり返った。マイアはポカンと口を開け、ヘンルーダは眼鏡をくいっと上げて前のめりになる。サーシャはアメちゃんを見つめたまま、微動だにしない。見つめられたアメちゃんは、不安そうな様子だ。ドラゴンだって、可愛い幼女に泣かれるのは嫌なようだ。
しかし、それは余計な心配だった。
「おおきいとかげしゃん! かっこいい!」
サーシャは、泣くこともなく真っ直ぐアメちゃんに走って行った。恐れを知らぬ幼女は、アメちゃんの尻尾に抱きつき、満面の笑みである。
「わーん、よかったぁー。泣かれるかと思ったー」
アメちゃんはほっとしたように大きく息を吐いた。そして、巨体を横たえて丸くなると、サーシャやスピネ、ムーンを乗せて遊具みたいにユラユラ揺れた。きゃーと楽しい悲鳴を上げながら、サーシャはドラゴンアトラクションを満喫している。暫くは守護獣たちにお守りを任せて大丈夫だろう。そう思った私たちは、広場に座り、おしゃべりに花を咲かせた。
「ヘンルーダ様、眼鏡、よくお似合いですよ」
「ありがとう。私も気に入っているの」
しかし、それは余計な心配だった。
「おおきいとかげしゃん! かっこいい!」
サーシャは、泣くこともなく真っ直ぐアメちゃんに走って行った。恐れを知らぬ幼女は、アメちゃんの尻尾に抱きつき、満面の笑みである。
「わーん、よかったぁー。泣かれるかと思ったー」
アメちゃんはほっとしたように大きく息を吐いた。そして、巨体を横たえて丸くなると、サーシャやスピネ、ムーンを乗せて遊具みたいにユラユラ揺れた。きゃーと楽しい悲鳴を上げながら、サーシャはドラゴンアトラクションを満喫している。暫くは守護獣たちにお守りを任せて大丈夫だろう。そう思った私たちは、広場に座り、おしゃべりに花を咲かせた。
「ヘンルーダ様、眼鏡、よくお似合いですよ」
「ありがとう。私も気に入っているの」